「戦場のピアニスト(原題:The Pianist)」
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戦場のピアニスト(原題:The Pianist)
監督:ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)
製作国:フランス、ドイツ、イギリス、ポーランド
出演:
エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)
トーマス・クレッチマン(Thomas Kretschmann) 他
ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を脚色して映像化た作品。 (Wikipediaより)
2002年の作品。日本公開は2003年です。
観ていて、こんなにも胸が締め付けられる作品は初めてでした。
悲しみ、恐怖、怒り、衝撃が一気に押し寄せてくる。
夜、ユダヤ人家族の家に突然ドイツ兵が訪れ、一家に向かって「立て」と命令する。
しかし、脚が悪く車椅子のおじいちゃんだけ立ち上げれない。
ドイツ兵にバルコニーまで連れて行かれ、車椅子ごと落とされる。
残りの家族も、外に連れ出された途端に銃殺。
整列させられるユダヤ人。
その中からドイツ兵が数人を選び、前に出るよう命令する。
そしてそのまま銃殺。
一体どれほどの人が命を奪われ、どれほどの人が大切な人を失い、そしてそのうちどれくらいの人が目の前で大切な人を失ったのだろう。
一体この出来事で誰が救われたのだろう。
目を覆いたくなるシーンがいっぱいだし、観れば観るほど胸が締め付けられてたまらなくなる。
過去に実際、こんな残酷なことが起きていたんだと言う事実に改めて衝撃を受けました。
印象的だったのは、ピアニストであるエイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)演じる主人公が、匿ってもらっている部屋に置いてあるピアノを演奏する「フリ」をするシーン。
極力音をたててはいけないため、実際に演奏することはできないので、鍵盤の上で手を動かすだけ。
それでも、彼の頭の中、そして心の中には音楽が流れている。
常に死と背中合わせ。
なのに、ピアノを弾く「フリ」をする彼はどこか幸せそう。
いつ飢え死にしても、そして殺されてもおかしくない状況の中、音楽は彼の生きる糧であり、生きる術だったのではないかと思います。
それを、あの優しくてどこか悲しげな表情で表現するエイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)の演技には圧倒されました。
アカデミー賞、全米映画批評家協会賞、セザール賞で主演男優賞を受賞するだけあります。
本当に素晴らしい演技でした。
カンヌ映画祭では最高賞であるパルムドールを受賞。
アメリカのアカデミー賞では7部門にノミネートされ、うち監督賞、脚色賞、主演男優賞の3部門で受賞しています。 (Wikipediaより)
本当に素晴らしい映画でした。
ただ、夜中に1人で観るのにはおすすめしません。笑
悲しくて眠れなくなります。笑
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